高校非常勤

今年の三月で長年勤めてきた高校を諸事情で辞めることになった。

この高校はぼくが最初に教鞭を取った学校なので、それなりに愛着がある。五年間も二時間かけて通い続けたが、それもこれも生徒たちが好きだったからだ。教え子がフランス語を大学で学び続けるのはやはりうれしい。

しかし、この高校もこの五年間のうちに少しずつ変わってきた。さまざまな変化のうち、今回書きたいのは、非常勤の給料についてだ。

結論から言うと、非常勤の給料はこの五年間のうちに下がり続けている。それも理不尽な仕方で。最初の減給は、勤務二年目のことだった。県の方針での減給だった。この点について、校長や教頭から一切の説明がない。辞令を受け取り、よくよく見てみると、去年の支給額と違うのだ。年額で、1万2000円ほど減給していた。

さて、それからこの2007年度まで、同じお給料をいただいてきたわけだが、この2008年度からさらに 非常勤の給料が減ることが判明した。今回は、県の方針というよりも高校の方針らしい。この高校(実名は伏せておきます)は一時間50分授業だが、それが授業改革で45分に短縮されることに伴い、一コマあたりの支給額が一割安くなるのだ。労働時間が減るのだから、仕方ないといわれるかもしれない。しかし、じつは実労時間が減るわけではく、減った5分間を補うために、一ヶ月か5週間に一回程度の割合で補講をする義務が課せられるのだ。しかし、その補講分は支払われない仕組みになっているようである。

事情はややこしく、事務から一回説明を受けただけなので、何だかよく分からない話だが、とにかく非常勤講師たちの現状の認識は、「理不尽な減給」というものだ。補講分が払われるか否かが争点。

結局、辞める身であるぼくには個人的利害は発生しないのだが、それでも、この件は悔しい。けっきょく非常勤はいつだって泣き寝入りなのだろうか。そのためにあるのが組合だが、組合活動に参画することの難しさもまたある。いずれにせよ、この件は見過ごすことのできない重要問題だ。

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