山梨県笛吹市


山梨県笛吹市の石和に行ってきた。石和の町は、『楢山節考』で知られる深沢七郎の郷里。『妖木犬山椒』に収められている短編に「因果物語」というのがある。これは、土地に伝わる信玄公をめぐる言い伝えを題材にしたもの。挿話の一つに、石和で起こった一揆の話があり、石和八幡神社の前の呉服店の柱には、そのときに百姓に突き刺された跡があったということで、今はその跡もなければ、そもそも呉服店もないのだが、八幡神社だけは見つけることができた。写真右は神社の正面。この先にもっと古い門がある。その先には社があるはずなのだが、改修工事のために跡形もない。

写真左は、笛吹川の名前の由来になっている、笛吹権三郎の像。

コメント

haru さんのコメント…
深沢七郎の描く世界、土の底に潜るような何かしっかりしたものがあって興味深いです。農民の眼差しと研究家のさめた視点とがあるような。『妖木犬山椒』もそのうち読んでみたいです。
omeros さんの投稿…
深沢七郎は面白いですよ。好きな作家です。ご指摘のとおり、どこかとてもさめている。あっけらかんとしたニヒリズムが漂っている感じがします。