saudade books

逗子のモルヌ峰山のアトリエ「サウダージ・ブックス」に行ってきた。

新宿から逗子までは1時間強。そこからバスで20分ほど行った、海に面した緑の丘に、アトリエはひっそりとある。このアトリエを運営しているのは、浅野夫妻。今福先生の奄美自由大学第一回目のときにお会いしてからの付き合いだ。

舞踏家の中村達哉氏がこのアトリエのために準備した創作舞踏を見た。舞踏についてはまだ語ることばをもたない。それでも、素人的な感想を書き記しておけば、踊る身体が作り出す空間に興味を引かれた。中村さんは大野一雄さんのお弟子だということもあり、身体の使用法が独特だ。床をゆっくり、ゆっくりと歩くこと。身体をひきつらせながら、ときに倒れ、ときに立ち、またときに急激に動くこと。そうした動きのなかで、普段、私たちの意識しない無形の空間が浮かび上がり、それが変質してゆくような、感覚を覚える。中村達哉という、一回的な身体空間の出現と持続と消失に立ち会った。それは、驚異的なことだ。

もう一つ、今日のイベントでは、即興朗読劇Ashe!が催された。主催は今福先生。リディア・カブレラとエメ・セゼール、二人の交流に関係した数名の詩人や画家が召喚され、多声的空間が、つかの間のあいだ、現出した。

その後の懇親会では、ラム酒を飲みながら、心地よい時間を過ごすことができた。
明日は、祭日だが、授業があり、その後、打ち合わせがある。この数日は走り続けなければならない。

コメント

haru さんのコメント…
お疲れさまです!
「召喚」まさに、ですね。とても興味があったのですが、観に行けず残念です・・・。優れた舞踏家の踊りを観ていると、周りに漂う空気が変質する感じがします。人間と空間とを意識させるのが舞踏なのですね。
omeros さんの投稿…
haruさん、コメントありがとうございます。「人間と空間とを意識させるのが舞踏」というのは、まさにそのとおりで、そのことを今回、改めて感じることができました。こうした催しは、継続に行なわれる模様です。またお知らせしますね。