世界黒人詩集 

今日は、自転車で中野にふらっと行ってきた。

中野ブロードウェイをぶらぶら歩くと、一軒の古書店を発見。すぐに見つけた思潮社から昔出版された山之口獏の詩集を買うかどうか迷いながら、本を渉猟していると、『世界黒人詩集』なる本を発見。エリュアールの研究者として知っていた嶋岡氏ともう一人の方による昔の翻訳。ぼくの生年の誕生日に出版されていた。びっくりしたのは、フランス語圏の「黒人」詩が多く訳されていたこと。レオン=ゴントラン・ダマス、ジルベール・グラシアン、エメ・セゼール、ジャック・ルーマン、ポール・ニジェール……。サンゴール編の『ニグロ・マダガスカル新詩華集』が未訳のため、日本語での類書があるとは思っていなかった。さすが翻訳大国である。

しかし、それよりもびっくりするのは、この訳書の存在を知らなかったという事実自体である。いやはや己の無知を恥じるばかり。周りの研究者仲間はみな知っているのだろうか。

じつは、70年代だったと思うが、ある雑誌にグリッサンの詩が訳されていたことがあった。仏語圏カリブ文学の専門家が少ない以上仕方のないことだが、受容史を考える上では、見逃せないものである。

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