集中講義

先週月曜から金曜にかけてAPUで「特殊講義」を受け持った。一日3コマで全15回。昨年度に引き続き、今年度も「ポスト植民地における言語・文化・アイデンティティ」と題し、セゼール、ファノン、グリッサン、クレオール性の作家たちを中心にした講義をした。

ただし、今回は、いくつかのマイナーチェンジをはかり、昨年見た「マルチニックの少年」「ルムンバ」の代わりに、「パンサー」を観ることにした。公民権運動とその指導的役割を果たした、マーティン・ルーサー・キング・JRやマルコムXについて触れつつ、「黒人」による自衛組織ブラック・パンサー党の大まかな活動を確認した後、この映画を観たが、多感な受講者たちは、この映画に描かれるブラック・パンサー党にとても興味を覚えたようだ。

また、昨年度は時間が足りずに触れられなかった「沖縄」の思想についても、島尾敏雄のヤポネシアの発想や、「反復帰」論の言論を中心に紹介することができ、ひとまずよかったと思っている。

昨年度同様、今年度も面白い学生さんたちと出会えることができた。ぼくの授業自体はあくまで物事を考える切っ掛けにすぎないので、興味をもった題材にかんしては、それぞれの関心において勉強してくれたら、とてもうれしい。昨年度の受講者の一人は、「ルムンバ」を見たことが一つのきっかけで、いまはネルソン・マンデラの思想について卒論を書いているという。そうした新たな興味・関心の糸口として、今後も、機会があれば、授業を続けたい。

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