アニブエ


マルティニックに行く前にパリに寄った目的の一つは、カリブ関連の本を揃えている本屋を訪ねることにあった。今回は、ラルマッタン書店はパスし、近くのプレザンス・アフリケーヌ書店に行く。ダニエル・ゲランの『植民地から脱却したアンティーユ諸島』(Les Antilles décolonisées)を入手。古い本だが、80年代に再刊されており、その版を買うことができた。セゼールが序文を書いている。また、カリブ海の地域雑誌『アンティーヤ』の今年のバックナンバーを購入した。やはりストライキ特集が多い。
二ヶ月前にパリに行ったときも感じたが、セゼールの本は出版ラッシュのようだ。この4月、5月のあいだに二、三冊、セゼールの新刊が出ていた。プレザンス・アフリケーヌ書店のウインドウではセゼールの特集を組んでいた。
今回は、新しい書店に行った。アニブエ(Anibwé)という書店。二区にある小さな店だが、アフリカ系に特化した書店である。アンティーユの本の充実を期待したが、実際にはそれほどなかった。ダニエル・マキシマン、シャモワゾー、コンフィアンの本が少々。セゼールの専門書が数冊といったところ。しかし、ハイチ系は充実している。ハイチの作家・知識人と交流のあることから、ハイチで出版されている小さな本も幾つか置いてあった。面白そうな詩集があっても、こちらの知識が追いつかない。残念である。ひとまず、フランケティエンヌの『デザフィ』を購入。昔買い逃してしまった本に偶然出会えて、嬉しかった。

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