町の風景、セゼール

三年前のフォール・ド・フランスの町並みと今の町並みには、目立った違いがいくつかある。

まず、三年前も工事中の建物が多かったが、町の目抜き通りであるレピュブリック通りに、ショッピングモールができた。まだテナントは少なく閑散としているが、まちがいなく町一番の規模。ちなみに町の本屋は、昔からあるアレクサンドル書店と、島全体に幾つかの店舗をもつアンティーユ書店しかない。アンティーユ書店はショッピングモール内にある。

二つ目は、とても残念だが、サバンナ公園が現在閉鎖中。公園の改築工事のためだ。予定では年内に終わるそうだが、何とも言えない。

最後に三つ目として、町にエメ・セゼールの言葉とイメージがあふれていること。昨年4月17日のセゼールの死後、このネグリチュードの詩人を称えるポスターや垂れ幕やプラカードが町に増えているようだ。セゼールの名を冠する公園や劇場も今ではある。ラマンタン空港は、正式名称ではあるかは分からないが、セゼール・マルティニック国際空港という表記も見たことがある。

セゼールへのオマージュは、書店でも開催されている。先ほど触れた二つの書店では、どちらもセゼール特集を組んだ一角がある。いったいいつ頃から始まり、いつ頃に終了するのかは不明であるが、これも4月、5月に盛んだった一周忌をめぐる各地でのイベントと無関係ではないだろう。
そうしたセゼールの記念や顕彰のなかで目を引いたのは、中心街の外れの民家の壁に書かれたつぎの言葉だった。

Merci Aime Cesaire Neg Fondamental

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