こんばんは、こんばんは

マルティニックに来てから、あいさつをよくするようになった。「おはよう」といえば、「おはよう」と返ってくる。「こんばんは」といえば、「こんばんは」。あいさつは、いつも顔をあわせる人にたいしてだけではない。買い物のときはもちろん、道ですれちがった人、バス停でバスを一緒に待っている人にもする。東京では考えられないが、こちらではとにかく人に会えばあいさつをするのだ。それは、フランス本土でもおそらく同じこと。ただ本土と違いそうなのは、あいさつの指し示す時間である。フランス語のあいさつはbonjour(ボンジュール)とbonsoir(ボンソワール)。フランス語の授業では、bonjourは日本語の「おはよう」と「こんにちは」にあたり、bonsoirは「こんばんは」にあたると習うのが一般的だ。東京よりも日が昇るのも日が落ちるのも遅いパリでは、午後の7時くらいでも「こんにちは」と言うのをよく耳にした。bonjourの方が、昼間全体をカバーしているという印象がある。ところが、マルティニックでは、午後になると、bonjourよりもbonsoirをあいさつのことばとして聞くことが多い。それこそ、午後1時くらいでも、bonsoirと言われるのだ(もちろん、bonjourの場合もある)。3時以降だとほぼbonsoir。どうしてなのかはまだよく分からない。ひとつ言えるのは、マルティニックの生活は朝方だということ。街に活気があるのは午前中で、午後になると人も少なくなり、店も五時くらいでしまってしまうところが多い。生活のリズムが、あいさつの区分に影響を及ぼしているのではないか、と考えられるのである。それでも、午後はやはり午後。日が落ちはじめるのは午後6時過ぎである。午後1時は「晩」にはやはり早すぎるなと思う、今日この頃。

コメント

ban さんの投稿…
bonsoir、隆之くん、菜穂さん、

お元気でなによりです。マルティニックの報告読むのを楽しみにしています。

東京は、梅雨の日々が続いています。今日は特に温度もあがり、耐え難い夜です。今ここは午後10時過ぎ。

お休みなさい。
omeros さんの投稿…
Bonsoir! banさん。こちらは夜の7時前。フランス語の通常の意味でも「こんばんは」の時間です。

吉本の講演についての文章、読みました。もちろん会ったことも見たこともありませんが、banさんの文章を介して人柄に触れるような気がしました。

今日からl'Atriumではエメ・セゼール記念週間が始まりました。帰りの心配があるため、気軽に行けないのが残念です。
おだわら さんのコメント…
お久しぶりでーす
イタリア語では、午後3時くらいから、Buonasera!です。どちらかというと、マルチニック寄り。
omeros さんの投稿…
おだわらさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。なんとか元気にやっています。イタリアでは3時頃からbuonaseraなのですね、たしかにマルティニックよりですね。ちなみにクレオール語では、bonswaだったような。そういえば、まだマルティニックではイタリアの人を見ていません。