ピエール・ピナリ(Pierre Pinalie)

レイモン・ルルザの訃報を先回書いたが、クレオール語文法の研究者ピエール・ピナリ(Pierre Pinalie)も先日亡くなった。2009年8月27日死去。享年70歳。ノルマンディ出身で、1982年以来マルティニックで暮らし、クレオール語を学び、文法の整備を行った。クレオール語学者ジャン・ベルナベとの共著に『マルティニック・クレオール語文法』がある。Pierre Pinalie et Jean Bernabe, Grammaire du creole martiniquais en 50 lecons, L'Harmattan, 1999. また1992年に出版したクレオール語/フランス語の辞書の増補改訂版を出したばかりだった。Pierre Pinalie, Dictoinnaire elementaire Francais-Creole, L'Harmattan, 2009. ピナリにはPour Saint-John Perseというサン=ジョン・ペルスの本があるが(未見)、クレオール語学者からのペルスのアプローチはどのようなものなのだろうか。いずれ手にしてみたい本の一つである。



(画像は www.madinin-art.net/.../pinalie_entretien.htmから)

9月7日(現地時間17時)追記
ピナリの辞書を書店で確認したところ、「クレオール語/フランス語」ではなく「フランス語/クレオール語」の辞書、つまりフランス語からクレオール語の単語を引けるところに最大の特徴がある(タイトルにFrancais-CreoleとあるのにCreole-Francaisだと先入観をもっていた。)。ある意味、クレオール語を母語としないクレオール語学者だからこそ作れた辞書だろう。だからフランス語が読めてクレオール語に興味をもつ非クレオール語学習者にとってはうってつけであると思う。

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