市庁舎の討議とクロワジエールの夜

12日の夜は「壁、必要、詩学と政治」というタイトルの討議がフォール=ド=フランス市の市庁舎6階(日本でいえば7階)で19時30分から行われることになっていた。ベルビュ高校の催しが終わったのは17時過ぎだった。まだ時間があったので、いったん家に帰ることにした。バスに乗るために停留所に向かって歩いていたら、ロドルフの友人でジャズミュージシャンのエリック・イルドフォンスが車からぼくを見つけてくれ、ちょうど帰りが同じ方向だから乗せてくれた。しかもエリックも市庁舎の催しに参加する予定だったので、市庁舎まで連れてってもらうことにした。6階は市庁舎の最上階で大きなホールがあった。40分過ぎに入ったが、満席立ち見の状態だった。250人ほどいただろうか。(ちなみに高校での催しは14時からと告げられていて15時から始まった。だが市庁舎の催しは定刻通りに始まったらしかった)。この議論の参加者は、ヴェロニク・タジョ、エルネスト・ペパン、エドウィ・プレネル、レジス・ドゥブレ、サミア・シャルフィ、ロドルフ・アレクサンドル、そしてグリッサンとシャモワゾーだった。この討議に参加予定だったシモーヌ・シュヴァルツ=バルトの姿は見かけなかったが、たいへん豪華なメンバーだった。この討議にかんしても書き始めるときりがないので今は差し控えるが、司会を務めたエドウィ・プレネルの熱のこもった発言が印象的であった。またこの討議は基本的にグリッサンとシャモワゾーが書いたいくつかのマニフェストの概念を軸にして展開された。とくに「壁」がキーワードであった。帰りはエリックとその友人と一緒にクロワジエールで音楽を聴いた。メインの女性歌手の歌唱力に引き込まれた。ビギン、ソウル、ロックなどの曲調のまったく異なる歌を見事に歌いこなしていた。なかにはシャモワゾーが作詞をしたという曲もあった。面白かったのは、この歌手の熱唱にレストランが盛り上がった後、赤いシャツを来た客がギターを持って加わり演奏を始めたことだ。あきらかにミュージシャン仲間だった。そんなことがあるのも、レストラン・クロワジエールという場所なのだ。

コメント

ban さんの投稿…
日本にも帰っていたんだね。なんにも知らなかった。
omeros さんの投稿…
報告もせずにどうもすみません。いろいろとあって一時帰国の時期などをお伝えすることができませんでした。短期滞在の予定となり、急遽帰ることになったので、予定も含めばたばたしてしまったためです。banさん、すみません。