10日の投票結果

10日(日)に行われた投票の結果が出た。「フランス共和国憲法74条の定める海外自治領(collectivite d'outre-mer)へとマルティニックの制度を改革するのを承認しますか」という趣旨の問いにたいして、投票を行ったマルティニック住民(約55%)の8割ほどが「Non」に投じた。多くの投票区で8割以上が反対票に投じたなか、南部のアンス=ダルレとリヴィエール=ピロット(MIMの拠点)では賛成派が若干上回った(なおギュイヤンヌでは7割が「Non」だった)。この結果を受けて、74条への制度的改革をリードしてきた地域圏議会長マリ=ジャンヌの政治力、すなわち独立派の勢力が後退を余儀なくされるのは想像に難くない。左派陣営を見た場合、「堅実的な」選択をしたPPMの確実な勝利である。しかし、前に書いたように、この後、2週間後の24日(日)には、今度は憲法73条の定める、議会の統合による新たな共同体へと制度を改革するか、というもう一つの選択肢が待っている。そもそも、この選択肢は、マリ=ジャンヌの働きかけによるところが大きいことを考えれば(98年の「バス=テール宣言」)、24日の投票でOuiが上回れば、論理的には独立派のひそかな勝利となるだろう。そして、その可能性は低くない。そうなれば、24日は、海外県以降のマルティニックの政治史を刷新する日となるだろう。反対に、この日、Nonが上回れば、マルティニックの政治的特殊性を論じることすらもはや難しくなる。24日は、海外県の政治の今後に確実に大きな意味をもたらすだろう。

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