ディアマンの休日

この日曜日は、エリックに、彼の姉妹(たくさんいる)の夫が、家族、親類、友人を集めて行う浜辺のバーベキューに誘ってもらった。雰囲気としては、先回の年越しパーティーの野外版といったところか。ただし、年越しのときよりも若者率が多い。信じられない大音量で、理解不能なダンス音楽をかけている。若者的感覚をもちえないぼくたちは音楽から少し離れた海に面した場所に座り、少しだけにぎやかな時間を過ごした。バーベキューでは鳥、魚、羊を焼いていた。名前を聞きそびれてしまったが、こちらの郷土料理を食べた。スパイシーなもつ煮込みというのが、ぼくの印象。赤いインゲン豆と豚肉の煮込みもおいしかった。この煮込みをご飯にかけて食べるのがクレオール流のようだ。またティ・ポンシュの飲み方として、砂糖のかわりに蜂蜜を入れる場合があることを知った。砂糖より蜜を入れた方が甘みと柔らかさが出る。一口飲んで気に入ってしまった。その後、ディアマンでエリックの友人の家に立ち寄る。モニックという名前の女友達。パリにいた頃のずっと昔からの友達のようだった。彼女がパンノキの花で作ったマロン・グラッセのような味の砂糖菓子はとてもおいしかった。エリックも、パートナーのノラも初めて食べるという。ぼくよりも年長のみんなは昔話に花を咲かせていた。クレオール語とフランス語が入り混じった会話にはまだまだぜんぜんついてゆけないが、話しているみんなの楽しさは伝わってくる。モニックは、いまもパリ郊外に住んでおり、ヴァカンスで島に帰っているそうだ。そういえば、バーベキューのときに出会った人がマルティニックはile des revenants(戻ってくる人たち=幽霊の島)だと言っていた。この言い方は昔からあるようだが、今でも島にたまに戻ってくる人たちがいるから、おそらく使われるのだろう。幽霊のように、ぼくも数年に一度は島にふらっと現れたいものだ。

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