プレイアード叢書の文学アルバム

ぼくの研究分野はフランス語圏カリブ海文学であるが、「フランス文学」にも興味のある作家や詩人は少なからずいる。フランス近現代詩をまじめに勉強したいとも少しだけ思っていたりする。ガリマール社が刊行するプレイアード叢書で「ボードレール」や「ランボー」といった大詩人の名前を見ると、やはりちょっと気になるのだ。

プレイアード叢書は、その筋の研究の権威が校訂をする、文学系著作集の決定版で、「フランス文学」を志す人なら知らない人がいないほど有名な叢書だ。皮ばり(本物の皮ではないが)の装丁は格調高く、なにやらもっているだけでもありがたい気持ちになりそうである。

しかし、おいそれと買えないのがプレイアードだ。なぜなら平均価格は55ユーロ。日本円で7000円前後はする。家の棚にこの叢書がずらっとならんでいたら、さぞ知的な雰囲気にひたれるだろうが、本好きのぼくといえど、まだ一冊しかもっていない。

さて、このプレイアード叢書は毎年5月第二週になると、文学アルバムを発行する。この文学アルバムにはカラー図版が多く掲載され、非常に出来がよいようだ。この文学アルバムは、プレイアードの販売促進用のもので、店頭で購入できない。三冊いっぺんに買うと、これがプレゼントされる、というシステムである。

最近、何度か近くの古本市に行ったり、古本屋を窓ガラス越しにみたりする。するとこの文学アルバムが一冊50ユーロ前後で売っていて、驚いた。非売品だからだろうか。それにしても、高い。もちろん、出版年代や作家によって値段に差はあるが、50ユーロ前後が相場のようだ(ただし、ネットならもっと安価に見つかる)。

今年の文学アルバムは、モリエール。プレイアードのモリエール著作集の新版の出版に合わせたものらしい。箱のカバーは素敵だが、三冊もいっぺんに買えそうもない……。

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