本か、コピーか、電子テキストか?

研究に必要な資料をもつ場合、本がよいか、コピーがよいか、電子テキストがよいか。それぞれ長所と短所があるように思えるが、結論からいえば、ぼくには本がよいようだ。20世紀の海外文学研究で、しかも草稿研究をすることも今は考えていないからだろう。入手するのが困難な場合にはコピー、あるいは電子テキストでもつ(当たり前だが)。書誌情報くらいのものなら電子テキストで十分だが、きちんと読む必要のある資料の場合にはパソコンで読むのはつらいので印刷することになる。印刷するのなら、最初からコピーでいいだろう(電子化には手間がかかる)。しかしぼくにとって最大の問題は、コピーや電子テキストでは、その資料の存在を忘れてしまうことが多いことだ。とくに雑誌では。これはあくまでぼく自身の話で一般論ではない。マルティニックでは入手の難しい本を電子テキスト化してもっていたが、その電子テキストとしてもっている本を偶然にもパリの古書店で見つけた場合、安ければ買ってしまう。マルティニックにいたときは身軽でいたいと思っていたのに、パリに来てからは荷物がどんどん増える一方だ。こうした駄文を書きながら自分の生活を反省する。

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