2011年5月6日、ジャック・クルシル 

5月6日パリ10区のPoint éphémèreという若い人たちで賑わう場所でトランペット奏者ジャック・クルシルの音楽を聴いた。クルシルの音楽を聴くのはこれで二度目。一度目はグリッサンの生前最後の参加となったマルティニックで行われたカルベ賞授賞式のときだった。そのときは、グリッサンの詩をコラージュした作品「大いなるカオス」を演奏した。今回は、グリッサンの2月の訃報を受け、この偉大な「全−世界」の詩人へのオマージュを捧げるべく、「大いなるカオス」を演奏した。魂を込めたトランペット、グリッサン詩の朗読には、深い感銘を受けずにはいられない。もう一つ、感銘を受けた演奏は、フランツ・ファノンの「黒い皮膚・白い仮面」をコラージュした詩の朗読・演奏だった。演奏後、一瞬の間があった後、クルシルが一人トランペットを吹き始めた(このときはベース奏者の盟友アラン・シルヴァとの共演だった)。今年死後50年を数えるファノンへのオマージュだった。

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