マリウス・ゴタンへ

ぼくの年上の友人マリウスの訃報を先程知った。マリウスは、2009年のマルティニック滞在で得た新しい友人だった。2010年1月末のラクゼミで偶然知り合った元独立派で物書きだったフェルナン・フォルチュエとの交流を通して、マリウスに出会った。2010年3月の帰国までの短い期間、ぼくはよくフェルナンとマリウスに会い、親交を深めた。

マリウスに会ったのはフェルナンの家だった。グリッサンの小説『レザルド川』を読むのにつきあってもらったのである。最初は、なかなか打ち解けてくれなかった。でも会ううちに少しずつ関心をもってくれるようになり、ある日、ぼくがダニー・ハザウェイの音楽をかけると、ぐっと親近感を抱いてくれた。身長は190ほど、体重も100キロ以上の大男だった。感動すると、マリウスはその巨体でぼくを抱きしめてくれた。明るく、ひょうきんな人柄だった。

セゼールを心から尊敬していて、セゼールの詩を朗読したCDも出している。昔物を書いていたが、物書きというのは継続的に書かないと物書きとは言えない。だから、今は違うと、控えめに言っていた。

最近、彼が昔書いた小説をある雑誌で発見して驚いたことがあった。『プレザンス・アフリケーヌ』という名前の雑誌である。短編だ。感想と一緒にそのことを伝えるのを楽しみにしていた矢先だった。

今日は久しぶりに感傷的な気分だ。森田童子の歌を久しぶりに聞きたくなった。

追記 6月26日
後日、Mariusへの追悼文を発見。親しい間柄だった人が書いているようだ。http://www.montraykreyol.org/spip.php?article4712

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