事実考証の重要性

ずいぶん昔から関与してきた、ある翻訳の手直しをはじめた。ぼくの研究分野とは直接的には関係のない、日仏交流史に関係する資料の翻訳である。以前、ざっと訳したものを改めて読み直してみると、いろいろ不備がわかってくる。翻訳の精度についても深められるところが散見されるが、より問題であるのは、事実考証である。この点に関して、自分は専門ではないし、監修者の先生が見てくださるので、後はお任せすればよいという気持ちでいたが、それではいけない、と思い直し、自分で調べられることは何でも調べておこうという姿勢で、再度臨むことにした。すると、けっこう、調べないですませてきた人名などについて(一応、翻刻者のフランス人の先生が訳注をつけているが、訳注あるなしを含め、自分の知らない人名や物事はすべて調べなおしている)、いろいろなことが分かってくる。とくに日本史に関係する細かい事実関係は、恐ろしいほどインターネットで確認できる。監修者の先生が、こちらが見落としている点をふくめ、網羅的にすべてフォローしてくれるとは限らない(忙しいご時世であるのだから)。安心できる資料として歴史家や一般読者の方々に読んでいただくためにも、きちんとした仕事をしようと思う。

コメント

castorp さんの投稿…
すばらしい !
omeros さんのコメント…
がんばります!
匿名 さんのコメント…
映画に出てきた人名、曲名、住所など、とにかく固有名詞は全部あたると、たしかに理解の奥行きが違いますね。見習います!(TK)
omeros さんのコメント…
意気込みだけですが、ともかく、できることをしたいと思います! PS ブログ、いつも楽しみにしています。