8月中旬

8月に入ってから忙しい。とくに、この1、2週間は。来月上旬にカリブ海に調査に行く予定のため、それまでにどうしても終わらせなければならない用事がたまっているにもかかわらず、そういうときにかぎって調子がでなかったりする。用事が山積みでちょっと押しつぶされそうになる。だが、多くの人たちはぼくなどよりずっと忙しい。いまこうして十分な研究の時間をあたえてもらっているにもかかわらず、研究の時間、読書の時間がとれないことはとてもつらいことだ。

気が散ってしまってわけもなくネットの記事を見てしまったりするけれど、今日、ドゥルーズの『差異と反復』の翻訳などで知られる哲学研究者、財津理氏の研究日記を発見した。いま、パリ8大学に所属して、ドゥルーズ関連の仕事をなされているようだ。しっかり読めばずいぶん勉強になりそうだ。http://zaitsu.blog137.fc2.com/

このなかで、パリ在住10年以上になる哲学研究の方のお家に遊びにいったとき、教えていただいた本が紹介されていた。白仁高志氏のDeleuze et une philosophie de l'immanenceという研究書である。

また、ミゲル・アバンスールという哲学者の名前を知った。民主主義とユートピアとを結びつけることを思想的課題としているようだ(wiki.fr)。先日、ファミリステールに行ってきたばかりだし、晩年のグリッサン、そしてシャモワゾーも「ユートピア」という言葉を積極的に評価していた。そういうつながりから、アバンスールに関心をもち、同ブログで言及されていたアバンスールの本の書評、「今さらなぜユートピアか?」に目を通した(ネットで閲覧可能)。財津氏が「才気走っているが、それだけ意地の悪さも出ている」と書いていたこともあって気になった。書評自体は、ある立場(歴史認識?)からまさしく才気溢れる言葉で書かれていた。ただ、この評者の立場には賛同できない。

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