エメ・セゼール『ニグロとして生きる』

法政大学出版局からエメ・セゼール『ニグロとして生きる』が発売されました。これは、フランスのポストコロニアル研究の先鞭をつけたフランソワーズ・ヴェルジェスが、晩年のエメ・セゼールを訪ねておこなったインタビューの記録と、ヴェルジェスによる長大な論考からなっています。原書は2005年に発売されました。最初のマルティニック滞在中、発売されたばかりの原書がフォール=ド=フランス市のある書店のウインドウに飾られていたのを覚えています。別の書店では、この原書が、月間か週間か忘れましたが、文学書の売り上げ1位として飾られていました。セゼールは2008年に94歳で亡くなりましたから、インタビューは晩年の回想ということになるでしょう。インタビューは聞き手の関心に沿っておこなわれるわけですから、本書はセゼールとヴェルジェスとの共著です。なお日本語版では、セゼールが1956年におこなった有名な講演も収められています。セゼールの入門書として読むこともできますし、ポストコロニアルや植民地問題の文脈で現代世界について考えるときの参考になると思います。

コメント

ban さんの投稿…
今朝の朝日新聞の一面の下の広告を見て、訳者が、なんとかさんと中村とだけ書かれていたけど、すぐに女房に隆之君だよと自慢していました。明日、買います。

お元気で。いろいろ語りたいことがあるけど、日本にきみが帰るまで我慢。
omeros さんの投稿…
banさん、いつもありがとうございます。こちらでの生活も残すところ半年ほどです。あと半年、しっかりがんばります。お互い積もる話があると思います。楽しみにしています。