フランツ・ファノン著作集発売(フランス語)


ファノンの死後および『地に呪われたる者』50周年を記念して、ラ・デクヴェルト社から、全四作の合本版が発売されたそうだ。発売したばかりなのでまだ店頭では見かけていないが、出版社のホームページではAchilles Mbembeが序文を書いている。ただ、注釈のついた「校訂版」というわけではなさそうだ。手に取らないわけにはいかないが、購入するかどうかは序文や序論次第か。また、この機会にDavid Maceyの浩瀚なファノン伝のフランス語版も発売されるとのこと。日本ではファノン著作集の翻訳があるわけだが、原書で参照したいと思っている方にはおそらく便利な本だろう。

追記:その後、書店で確認したところ、たしかに「校訂版」ではなかった。けれども、『黒い皮膚・白い仮面』のフランス語現行版では削除されてしまった、フランシス・ジャンソンの序文と後記が再録されており(日本語訳にも付いています)、また、ラ・デクヴェルト版『地に呪われたる者』に付されたアリス・シェルキの序文なども再録されている。そういう意味で、しっかりしている。おそらく、今後、この版がスタンダードな参照文献になるのではないだろうか。ちなみに価格は27ユーロで800頁ほど。

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