セミナー「エメ・セゼールの現在性」第1回

エリック・ファサンとルイ=ジョルジュ・タンによる「エメ・セゼールの現在性」の初回に参加。聴講者は8名。最初はエリック・ファサンがこのセミナーの開講の目的について語った。その目的は(1)文学と政治的なものとの関係(2)文学と社会的なものとの関係(3)社会科学と政治的なものとの関係をそれぞれ問いなおす、ということにあると説明した。この趣旨には多いに賛同した。まさに今自分の研究課題がこうした問いのなかに、とりわけ(1)と(2)にあるからだ。ファサンは、文学研究が固有名の研究に向かい、社会科学が歴史を重視するという、基本的な方向性を確認しつつ、セゼールを通して(さらにファノン、グリッサンを介して)、文学における歴史的条件を知ることの重要性を強調した。一方、ルイ=ジョルジュ・タン氏は、参加者の活発な問いかけに答えつつ、セゼールの政治的活動と文学的活動をそれぞれ時系列に辿りつつ、セゼールのマルティニックおよびフランスにおける受容の差異について解説した。10時から行われた授業は13時まで続いた。

コメント