『図書新聞』第3067号


今週の『図書新聞』(第3067号)の8面にフランツ・ファノン没後50年を機に改めてファノンのアクチュアリティを考える対談が掲載されています。ファノン没後50年をめぐるイベントや出版物については、去年パリにいた頃にこのブログでも取りあげました。今回の『図書新聞』の記事は、去年12月6日というファノンの50年目の命日に故郷マルティニックで開かれたファノン・メモリアルに、日本からの発表者として参加された海老坂武さんに、ファノンを今日読む意義について私からうかがうというものです。海老坂さんの要望により対談という形をとっていますが、私は当初からインタビューの気持ちで臨みました。率直なところを書きますと、「アンガジュマン」の時代を生き、その時代においてファノンを捉え、読んできた海老坂さんのファノン観には、私のような後追い、歴史としてしかファノンを知ることのできない人間がおおいに学びうる、考えうるものがあると思っています。大げさな言い方になりますが、世代を超えてファノンを読み継ぐにあたって、私は海老坂さんのファノン観から受けとるべきもの、継承すべきものがあると考えています。そのための「インタビュー」でありそのための「対談」です。ファノンを読む意義が多少なりともお伝えできれば嬉しいです。

コメント

散歩者 さんのコメント…
堂々たる対談で読みごたえがありました。「暴力」ということばの射程は今こそかみしめるべきときでしょう。『地に呪われたる者』をちゃんと読もうと思います。
中村隆之 さんのコメント…
ありがとうございます。『地に呪われたる者』、ぼくもきちんと読み返さなければならないと思っています。