カリブ-世界論 第3章後半

当ブログでの告知がすっかり遅れてしまいましたが、人文書院web連載「カリブ-世界論」の第3章の後半が掲載されました。

http://www.jimbunshoin.co.jp/news/n4998.html

今回は、フランツ・ファノンを中心に、1950年代後半のカリブ海をふくむフランス領の脱植民地化運動について書きました。ファノンについては、これまで私自身は『黒い皮膚・白い仮面』を中心に読んできましたが、今回はアルジェリア戦争との関係で『地に呪われたる者』に向き合いました。「制度論的精神療法」の経験から出発するファノンの精神科医としての実践にとくに注目。そして、アルジェリア戦争、キューバ革命を同時代にもちながらマルティニックのフォール=ド=フランスで起きた「1959年12月」の「暴動」。これに対するファノンや、エドゥアール・グリッサン、在フランスのカリブ海出身学生の反応など、カリブ海の高まる社会運動について叙述しました。

第4章は一転してカリブ海の社会運動が行き詰まりを見せる「敗北」の時代を、グリッサンに着目しながら書きたいと思っています。

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