『フォークナー、ミシシッピ』書評

エドゥアール・グリッサンの『フォークナー、ミシシッピ』の日本語版が出版されておよそ3ヶ月が経とうとしています。カリブ海の作家からの素晴らしい贈り物が届くべく人に届き、このアジアの群島でもひそかに反響していることを訳者として心から嬉しく思います。日本語で読めるグリッサンの作品はこれで5冊目となりましたが、ページ数も多く、またフォークナーの評論という形をとっているため、ややとっつきにくそうな印象を与えるかも知れません。そんなとき、この本をプロの目から紹介してくれる書評が良い案内役となります。

紙媒体では、これまでにアメリカ文学者・越川芳明氏による『日本経済新聞』の書評(こちらから読めます)、アメリカ文学者・後藤和彦氏による『週間読書人』の書評(目次)、そして現在発売中の『新潮』12月号ではフランス語圏文学の大辻都氏による書評(目次)が掲載されています。どれもがこの書物の密林へ分け入る道(踏み跡)を的確に示してくれています。

比較的早く出たアマゾンのレビューも素晴らしいものでした。また、小さなものですが、マルティニックの名物週刊誌Antillaに『フォークナー、ミシシッピ』日本語版の翻訳刊行を紹介する記事も掲載されました。

さて来週はグリッサンを師と仰ぐ作家パトリック・シャモワゾーの来日です。現代のフランス語作家の代表格と言っていいシャモワゾー。後ほど来日スケジュールをまとめて紹介したいと思います。

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