『宇宙詩人』16号(2012年4月)



カルチュラル・タイフーンでお会いした大橋愛由等さんから詩誌をいただいた。大橋さんはカルタイの「奄美の復帰60年」をめぐるセッションに参加していた。セゼール・セッションと同じ時間に隣の教室で行われていた(ようだ)。その後、大橋さんは奄美の詩人・泉芳郎とセゼールとを比較した論考を書いていたことを本人から教えてもらい、その掲載誌を後日送ってくださったのだった。

それがこの『宇宙詩人』である。名古屋で刊行されている詩誌で、中心となっているのはフランス文学者で詩人の鈴木考という方だ。セゼールの特集としては、大橋氏の論考のほか、鈴木氏の訳出したセゼールの誌が一篇、ジョエル・コント氏のセゼールを読むことについてのメッセージが収められている。

大橋氏の論考は、詩人にして政治家のセゼールの歩みを、泉芳郎のそれと比較し重ね合わせている。私は、カリブ海フランス領を考える時、よく念頭に置いていたのは沖縄群島だった。しかし、奄美群島にも思いを馳せるべきであることを、この論考から教わった。


宇宙詩人、桃色の表紙。セゼールの写真、フランスの文字が美しく飾る。



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