「集団的衰弱」に抗して エドゥアール・グリッサン渾身の批判の書『カリブ海序説』を読む

11月9日(土)16時より、大阪大学豊中キャンパスで「「集団的衰弱」に抗して」と題する話をいたします。大阪大学の「バイオサイエンスの時代における人間の未来」という研究プロジェクトの一環をなす「ときめき☆セミナー」での報告となります。

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“「集団的衰弱」に抗して: エドゥアール・グリッサン渾身の批判の書『カリブ海序説』を読む”


講師:中村隆之(大東文化大学)
 

講演内容:
 詩人エドゥアール・グリッサンは出身地であるカリブ海フランス領マルティニック島の1960年代以降の急激な変化に強い危機感を抱いた。その変化とは、開発と消費社会に象徴される新たな生活様式と、言語・文化をふくめた島の生態系の根本的変容である。奴隷制とプランテーションを基盤とするこの島の社会を規定してきた植民地秩序がより一層強化されるこれらの変化をグリッサンは「無化」「脱人格化」「成功した植民地支配」等と診断しつつ、現状が生み出された過程を批判的に分析した。
 この分析と診断を行ったグリッサンの大部の状況論『カリブ海序説(Le discours antillais)』(インスクリプトより訳書刊行予定)を手がかりに、本報告ではこの時代の島のうちにグリッサンが見た「集団的衰弱」という切迫した事態とそこから帰結する「生の貧困化」をはじめとする諸問題を日本の現状とも重ね合わせながら考察してみたい。 




日時:2013年11月9日(土)16:00-18:00
場所:大阪大学豊中キャンパス 大阪大学会館21世紀懐徳堂スタジオ

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