授業を終えて

水曜日の青山学院大学での授業をもって後期の全授業を終えた。大学の授業にかかわるようになってから、とりあえず今年度で8年、高校での教歴をふくめると10年。10年なんてまだまだ半人前だ。昨日久しぶりにお会いした清岡先生はぼくの倍以上の年月を教えている。昨日もいろいろなことを教わり、とても勉強になった。

ぼくが担当している授業は、フランス語のコマが一番多い。そのほかに講義の科目をいくつか。本務校では、アフリカ地域研究を、非常勤先の青学と立教大学でそれぞれカリブ文化関連の授業を受け持っている。今年度は後期が9コマで、来年度の後期は8コマになる。

水曜日の青学では、2コマの担当のうち、1コマは一般教養科目としてカリブ文化についての講義を行ってきた。前期と後期、だいたい同じ内容の話となったが、どちらも受講者が熱心で、嬉しかった。後期には、授業にもぐりに来てくれた英米文学科の学生がいた。セゼールの訳本『ニグロとして生きる』を読み、偶然、訳者の一人であるぼくが授業を受け持っていることを知り、来てくれたのだ。嬉しい出会いだった。大学院進学を考えているということで、今後も何らかの形で接点を持ち続けられるだろう。毎回、リアクションペーパーを授業時間をオーバーして書いてくれる学生は、ぼくの知る限り、もっとも熱心に講義を聞いてくれた。そういう学生とは、おのずと信頼と友情が芽生えるものだ。こちらからしたら世界の片隅の小さな島々の歴史をめぐる物語を、こんなにみんな真剣に、熱心に聞いてくれるのか、という嬉しい驚きがあった。

青学での授業はこの一年限りだ。もっと続けたかったが、やむをえぬ事情で断念した。来年度は、立教大学と別の大学で、カリブの話をする。まだ時間があるので、もっと充実した授業にできるよう勉強を続けよう。

コメント