一息、最近観た映画のことなど

今日は3月末が締切の論考のうちの1つに区切りをつけることができ、ほっと一息。ある学会誌への寄稿論文となるが、与えられた課題が思いのほか重たく、なかなか書くことができずにいた。さて休む間もなく、今度は2月末に依頼を受けて3月末が締切という緊急の課題に取り組まなければならない。期間は短いが、なにぶん課題が課題であるので、想いだけは強く込めて書きたい。この間、資料もいくつか取り寄せた。

一息といえば、テレビを一切観ない主義のわが家では夜に映画を観て過ごすことが増えた。最近の定番となりつつあるのがルイス・ブニュエルの作品で、つい先日観たのが、清岡先生おすすめの『欲望のあいまいな対象』だ。こっけいで、エロティックで、夢想的で、フェティッシュで、キリスト教的で、倒錯的で、見方によればフェミニズム的で、どう見てもブルジョワ的な物語(そういえば、清岡先生とお話しをしたときに、ブニュエルの話題が出て、『小間使いの日記』に触れたのだけど、「中村さんがブニュエルの話をするとなんかヘン」と笑いながら言われた。ぼくは階級だとか人種だとかそんな話をしたのだけれど、たしかにブニュエルの映画をそういう視点から紹介するのもヘンだったな、と思いつつ)。性と倒錯という点ではファスビンダーの『悪魔のやから』が、趣味に合わないこともあったが、衝撃的だった。『シルヴィアのいる街で』という男の子視点のあまやかな恋物語ではストラスブールの街を、バフマン・ゴバディ監督の『ペルシア猫は誰も知らない』ではテヘランの街の活気をそれぞれ堪能した。場所を描く作品には興味を覚える。いま観ているのはエチオピア映画の『テザ』。重厚で、好きなタッチの映画だ。

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