本を求めて

今日は、どうしても入手しなければならない本があり、外出することにした。まず立教大の図書館で、昨日の読書会で話題にのぼったもののひとつである大平具彦『20世紀アヴァンギャルドと文明の転換』ほか数冊を借りて、新宿に向かった。紀伊国屋書店本店で買おうとしていたのが明後日の公開研究会の課題図書、桑田学『経済的思考の転回』であるが、本店では在庫切れで、サザンテラス店に炎天下のなかを歩き、なんとか入手することができた。そのほかにかねてから気になっていた市田良彦ほか著『債務共和国の終焉:わたしたちはいつから奴隷になったのか』、今福龍太の新著『書物変身譚』、ネルソン・マンデラ『自由への長い道』、そして洋書コーナーでプレイヤード叢書の今年の特典『アルバム・デュラス』を購入した。

車中では『20世紀アヴァンギャルドと文明の転換』を読んでいた。昨日の読書会のあとの懇親会で、セゼールをめぐる章にグリッサンの「全-世界」が出てくると教えてもらったからだ。重要な視点を提示していたら参照しなければと思い、慌てて該当箇所を見つけて読んだけれど、衝撃的であったのは、そこではなく、セゼールを論じる構えであった。セゼールのどこが偉大であるのかを著者ははっきり掴み取っている、そう思った。それだけでなく、カニヴァリズムをめぐる記述は『カリブ-世界論』で参照するべきものだった。万一、『カリブ-世界論』に加筆ができる機会が出てきた場合には、せめて注に書き足しておきたい。

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