「環カリブ文化研究会」+「世界文学・語圏横断ネットワーク」@立命館大学


立命館大学国際言語文化研究所主催の催しが以下の日程で行われます。開催日はエドゥアール・グリッサンの誕生日です。翌22日からは「世界文学・語圏横断ネットワーク」の第1回研究会が2日間にわたって行われます。以下、「世界文学・語圏横断ネットワーク」のFBページからの転載です。

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環カリブ文化研究会
《英語・スペイン語・フランス語・オランダ語、さらにはクレオール系諸語の壁をまたいで》
9月21日(日)14:00-17:30 場所:立命館大学衣笠キャンパス(末川記念会館第3会議室) 司会:西成彦
環カリブの文学は何語で書かれているか?――非英語圏カリブ作家と英語について 講師:久野量一(東京外国語大学)
コロンブス暦「第六世紀」の「アメリカ大陸文学」と「五つの大きな舌」――オランダ領アンチルの位置―― 講師:西成彦(立命館大学)
ランガージュと潜在するもの:エドゥアール・グリッサンの詩学を印す一つの踏み跡として 講師:中村隆之(大東文化大学)
シモーヌ・シュヴァルツ=バルト『ティジャン・ロリゾン』をめぐって クレオール・コントとフランス語小説のはざま 講師:大辻都(京都造形芸術大学)
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日程:2014 年9 月22 日(月)・23 日(火)
会場:立命館大学衣笠キャンパス 創思館1Fカンファレンスルーム
https://www.facebook.com/pages/立命館大学-衣笠キャンパス-創思館/213544542097709

1日目(9/22)

11:00〜12:30  発起人会議

13:00〜15:00  広域英語圏文学(司会:中村和恵)
 英文学から英米文学、そして英語圏文学へと拡大した英語文学研究の視野は、先行することばの文化の実情をいかに把握しているだろうか。

1. 金牡蘭(早稲田大学):強要された「アイルランド」――植民地朝鮮文学における言語選択の問題をめぐって
2. 川村由美(早稲田大学 大学院生):J. M. CoetzeeのDisgraceにみる生と死のパターン――Waiting for the Barbariansの続編として――
3. 遠藤真希子(津田塾大学 大学院生):Exileの経験――Eva Hoffman の自伝的ナラティブを読む

15:10〜18:10  越境とエクソフォニー(司会:和田忠彦)
 不可分の関係にあるかにみえる両者に、たとえば「移動」や「交通」という要素を加えてみる。そのとき生じる「ゆらぎ」の様態を考えてみたい。

1. 阪本佳郎(東京外国語大学 大学院生):祖国への帰還、言語の回帰――ルーマニア亡命詩人アンドレイ・コドレスクの『赦された潜水艦』
2. 島田淳子(大阪大学 大学院生):ドイツ語作家モニーコヴァーの誕生――三つの境界を越えて
3. エマヌエラ・コスタ(立命館大学 研究員):多言語が交響するテクスト————関口涼子の詩における「自己翻訳」をめぐって
4. 福嶋伸洋(共立女子大):リオデジャネイロの堀口大學
5. トム・リゴ(立命館大学 研究員):多和田葉子――通過礼賛
 
18:30〜 懇親会 於レストラン・カルム(立命館大学 末川記念会館 地階)


2日目(9/23)

9:30〜11:30  マイナー文学をどう理解するか(司会:西成彦)
 ドゥルーズ&ガタリのカフカ論から、カフカ1911年12月25日付日記の中の《小文学》論まで遡った上で「マイナー文学」概念の射程を探り直したい。

1. 金子奈美(東京外国語大学 大学院生):「マイナー文学」と「マイナー言語」の文学
2. 田中壮泰(立命館大学 研究員):ポーランドから「マイナー文学論」を読み直す
3. 阿部賢一(立教大学):「空いている椅子」、あるいは、リハルト・ヴァイネルの「書かないことの不可能性」をめぐって

13:00〜15:30  「日本文学」の再定義(司会:安藤礼二)
 前近代との比較、人文諸科学との比較、同時代の世界と日本の文学表現との比較から、近代の日本文学を定義し直す。

1. 斎藤英喜(佛教大学):折口信夫と宣長・篤胤
2. 江川純一(東京大学 研究員):折口信夫という結節点――宗教学的思考とは何か?
3. 中西恭子(東京大学 研究員):詩の始原を求めて――西脇順三郎と折口信夫の見た西洋古代と文学の始原
4. 安藤礼二(多摩美術大学):多様なものの一元論――ラフカディオ・ハーンと折口信夫
 
15:40〜17:40  「世界文学」をどう理解するか(司会:沼野充義)
 ゲーテからダムロッシュまで。いまや日本や外国の区別をやめ、究極的には「世界」という形容さえも捨て、幽霊のような文学そのものを捉えたい。

1. マリ・ノエル・ボーヴィウー(リヨン第三大学 大学院生):大正時代の日本における世界文学――芥川龍之介の世界文学意識
2. 井上暁子(熊本大学):移住を背景にもつ作家と世界文学の対話――ドイツ/ポーランド国境地帯で書かれる文学を通して
3. 亀田真澄(東京大学):コスモヴィジョン――1960年代アメリカとソ連における宇宙飛行のイメージ

17:50〜18:30  全体討議

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