『思想』2015年2月号

『思想』2月号にエドゥアール・グリッサン論の連載第4回目「グリッサンの〈全-世界〉(4) 消滅したアコマ、潜勢するリゾーム」が掲載されました。前回は小説『第四世紀』を中心にカリブ海の叙事詩を書こうとする詩人の「もう一つの歴史」の構想を論じましたが、今回はその試みが不可能と診断される1970年代マルティニックにあってのグリッサンの苦闘を論じました。作品としては主に代表的評論『カリブ海序説』と小説『奴隷監督の小屋』を取りあげています。起承転結でいえば「転」のパートで、逆境のなかでグリッサン詩学が大きく転換してゆく様を描こうとしました。以下、『思想』2月号の目次を出版社のサイトから転載いたします。


科学の現場を哲学する――モノの視点から
思想の言葉縄田雄二(2)
科学者は未知の事柄をいかに研究するかハンス=イェルク・ラインベルガー(6)
デザインへの転回
  ――デザインの精神における学問革命――
ヴォルフガング・シェフナー(19)
研究における物質的なものと非物質的なもの
  ――日本の学問史からの視座――
  伊藤憲二(34)
京水補遺
  ――鴎外の生きた湮滅の医学思想――
香西豊子(53)
ニクラス・ルーマンの政治思想(中)
  ――二値コードと政治の概念:1972-74年――
小山 裕(74)
ディドロ『自然の解明に関する断想』精読(4)
  ――流体,異種混交,理論的離脱――
田口卓臣(93)
小津安二郎の知覚
  ――第Ⅱ部 低く,水平に視ること(1)――
前田英樹(110)
グリッサンの〈全-世界〉(4)
  ――消滅したアコマ,潜勢するリゾーム――
中村隆之(127)

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