『東南アジア文学』13号(2015年3月)


東京外国語大学の東南アジア文学研究会が刊行している雑誌『東南アジア文学』をご存知でしょうか。この雑誌は、1996年から刊行されて3年間で10号出したのちに休刊しましたが、2013年からいわば「第2期」がはじまり、2013年11号から毎年一冊ずつ刊行され、今年で第2期目の3冊目が無事に出版されました。

この雑誌を知るきっかけは、外語大でタイ文学を専攻する若手研究者の福冨渉さんとベトナム文学の野平宗弘さんのおかげで、復刊してから毎年貴重な一冊を分けていただいています。外語大は、(あえて挑発的に書けば)覇権言語などはよそに、世界各地の言語を専攻する学生ならびに研究者を擁している、きわめて重要な教育研究機関であるわけですが、『東南アジア文学』はまさに外語大ならではの文芸誌であります。

今号ではマレーシア、タイ、ベトナムの作品が翻訳・紹介されています。どれもこの雑誌でなければ日本語では読めないわけで、訳者の先生方に尊敬の念を抱きます。また、雑誌収録の作品は電子版でも読めるようです。詳しくは以下をクリックください(こちら)。

今号はこの雑誌を牽引してきた宇戸清治先生の退職記念号ということで、翻訳のほかに宇戸先生による「タイ文学は日本でどのように紹介されてきたか」ならびにタイ文学作品の作家別目録がついています。

そのようなわけで、個人的には「東南アジア文学」に接する貴重な機会であるこの雑誌、大切に読ませていただきます。

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