床呂郁哉編『人はなぜフィールドに行くのか』(東京外国語大学出版会、2015)+AA研共同研究について


東京外国語大学出版会から床呂郁哉編『人はなぜフィールドに行くのか』が出版されました。これは東京外国語大学付属の研究機関アジア・アフリカ言語文化研究所(通称AA研)のスタッフを中心に編まれた「フィールドワーク」への誘いです。全12章構成で、各章を、フィールドとの関わりを継続的にもつ人類学者たちが担当しています。そのフィールドを列挙すると、日本、カナダ、北アメリカ北西海岸地域、バンタヤン島(フィリピン)、スールー諸島(同)、タイ、ベトナム/中国国境地帯、インドネシア、マダガスカル、エチオピア・ボツワナ、東アフリカ、コンゴ民主共和国、ニジェールで、「アジア・アフリカ地域」および北アメリカにわたります。本書一冊で、各地域の案内人の頼もしい導きのもと、世界のさまざまな地域に思いを馳せることができます。それはときに複雑な思いとなるかもしれません(哀しかったり、切なかったり)。しかし、そのような感情を著者と共有するとき、読者はたしかに「フィールド」を心のうちに描いているのです。

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さて、この本とは直接は関係ないのですが、AA研に今年度から3年間、共同研究員として、お世話になります。『プレザンス・アフリケーヌ』という雑誌をご存知でしょうか。「アフリカは現れる」、「アフリカここに在り」といった表題の、1947年に創刊されたフランス語の雑誌です。不定期ながら現在まで続いています。フランス語圏アフリカ・カリブ海の文化研究においては非常に重要な雑誌。ですから、この地域にかかわる研究者を中心にして共同研究をおこなってみよう、という話になりました。研究チームは主に文学と人類学の研究者からなるのですが、この雑誌の範囲は、政治学、歴史学、教育学、社会学といった、人文・社会科学系分野全般にわたっています。今年度から公開研究会をおこなう予定です。詳しいことが決まりましたらこのブログでもお知らせします。

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