ル・クレジオ『氷山へ』刊行記念の催し(5月24日15:00下北沢B&B)


5月24日15:00より下北沢の書店B&Bにて、ル・クレジオ『氷山へ』の刊行を記念した催しをおこないます。


中村隆之×今福龍太
「豊穣な沈黙、遠回りする行動力
――ミショーとル・クレジオの方へ」
『氷山へ』(中村隆之訳、水声社)
刊行記念

「イニジ」、「氷山」、これらは、フランス語が生み出したもっとも美しく、もっとも純粋で、もっとも真実な詩のうちでも究極の二篇だ――

2008年にノーベル文学賞を受賞したル・クレジオの『氷山へ』は、彼の思考と実践に大きな影響を与えた孤高の詩人アンリ・ミショーの至高の詩編である「氷山」と「イニジ」について、包括的に、かつ詩的に綴られた珠玉の批評-エッセイです。

このたび、この本の刊行を記念し、訳者である中村隆之さんと、ル・クレジオと親交の深い、また、この本に解説も寄せた文化人類学者であり批評家の今福龍太さんをお招きしてトークイベントを開催します。

当日は、今福龍太さん、中村隆之さんが持ち寄った、ル・クレジオとミショーをめぐる映像や音声なども聴きながら、うわすべりした饒舌なだけの言葉の氾濫にあらがいつつ、そして文字情報による知覚の包囲からも身を引き離し、豊穣な沈黙と遠回りする行動力について、対話していただきます。

予約についてはB&Bのサイトからどうぞ(こちら



ところで、この間、うれしいことに、2つの媒体で本書を紹介していただきました。1つは、『週刊読書人』2015年4月17日号で、評者は『地上の見知らぬ少年』の訳者として知られる、ル・クレジオ研究者のあの鈴木雅生さんです。たいへん美しい書評で、書き出しにはル・クレジオの作品じたいを読んでいるような感覚すら覚えます。このうえない贈物をいただきました。

また、『望星』2015年4月号では、本誌編集の寺田幹太さんによる、「言葉の航海への誘い」と題された、まさに「氷山へ」の旅に導いてくれるような素敵な文章が掲載されています。

本書は、小さな本で、書店でもなかなか目につかないかもしれませんが、もし見かけたとすれば、北極星に向けた旅の合図です。それは、限られた人にしか発しない秘密の合図ですから、見かけたら、ひっそりと手にとってくれたらうれしいです。

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